イカ１ぱいを足をはずし、ワタと皮を剥いて一つまみの塩を入れた熱湯でゆがく。刺身で食べれる新鮮なものなら中が半生でも良い。ザルにとり荒熱をとる。出汁をとった後の利尻昆布１０cmぐらいのものを丸めて糸切りのようにする。ミョウガ３個も千切りにする。密閉できる容器に千鳥酢１００cc,味サンビシ金ラベル醤油６０cc,柚子の絞り汁１５ccを入れ利尻昆布（出汁に使ってない新しいやつ）５cmぐらいを漬け汁に入れる。イカを食べやすい大きさに切り、切ったミョウガ、昆布と混ぜ合わせ漬け汁にいれ、蓋をして振る。そのまま冷蔵庫で１時間置いて味を馴染ます。んまい！

大学１年の時、中学の同級生が飛騨千光寺で坊主の修行をしていた頃、二度ほど円空仏を見に行った。生涯で１２万体を彫ったとされる円空は美濃の人で、そのせいか愛知・岐阜には円空仏を安置している寺が多いらしい。ボクの記憶では、千光寺も当時はかなりあったように思う。ボクはこの寺にある両面宿儺（りょうめんすくな）が好きで、これは「鉈ばつり」（なたばつり）と言う技法で仕上げれた円空円熟期の仏像だそうだ。円空仏というと、縦に裂いた丸太に鉈でカンカンと打ちつけたような荒々しいと言うか雑と言うかボクにも出来そうなのです。…でやってみました。クヌギかサワラの丸太を鉈で４分の１に割り三角形の尖ったほうを正面に皮目を背にして首のところが細くなるよう切込みをいれ削っていくのですが…。円空天才！木っ端仏で作られた円空の千体仏に笑われたような気が…。ところで梅原猛さんが「歓喜する円空」って本を出されるそうで…。買って来（こ）！

高校の２年のときにヤマハの１２弦ギターを買った。夏休みに自給３５０円の皿洗いのバイトを１ヶ月やり、栄にギターを買いに行った。シャラーンという軽い音がとても気に入って、ほぼ衝動的に１２弦のほうを買ってしまった。Cmaj7とFmaj7を繰り返す「淋しいサイの目」（五つの赤い風船）が１２弦ギターを使うととてもキレイで１ヶ月ほどは自己満足の極致にいた。でも其のうちチューニングが面倒になった。６本弦にくらべ弦が細いのでよく切れた。綺麗なものには裏がある。世の中の教えを有難く頂戴した。「淋しいサイの目」は風船の解散を予感させる曲だ。未だに動物のサイの目なのか、賽の目なのかボクにはよく分らない。とにかくゲームは終わったんだと西岡さんは自分に言い聞かせている。グループなり、お店なり、ひとつのまとまったものを或る期間やっていると定まっていた筈の方向が分らなくなる。ゲームは終わってはいないが、終わりの予感を感じる時がある。でも壱から始めるのも何だしナー。って感じっ！愚痴だわなー。

毎日いろんな人や物、自然や情報から元気をもらっている。有難いこってす（ことです）。波長が合うお客さんからは特に多くの元気を分けていただく。良い天気だとソレだけで元気が増える。好きな作家の一言や、感性の合う音楽、懐かしい友人からの電話や娘からの気遣いメール。三度の食事のように毎日毎日もらい続けないとすぐにお腹が減ってしまう。ボクもそんな元気供給者のひとりになっているのだろうか？元気をあげたい！元気をあげよう！…そうなりたい。

最近手のかからない煮物をよくする。大根、白菜、水菜、ピーマン、キャベツ材料は何であれ煮方はワンパターン。油（エコナ）大さじ1で炒める。３５０ccのお湯にウエイパー（味覇）大さじ半分を溶かす。酒（純米酒）１００cc、醤油（味サンビシ金ラベル）大さじ1、梅干（古いやつ、表面が乾いて塩がふいてるものがベスト）1個、削り節ひとつかみ。軽く炒めた中に全部投入。煮汁がなくなりかけたら出来！白菜と水菜とか、ピーマンと水菜とか2種類混ぜるのがコツ。大根と湯がいた豚ばら肉とか、白菜と湯通しした油揚げとか、ピーマンと生椎茸やぶなシメジとかでも可。隠し味に三盆糖なんぞを小さじ1入れるか、千鳥酢（村山造酢）を大さじ1入れてもよし。残って煮詰まったものをご飯にかけて食すのもまた美味し！アクセントに柚子こしょうを添えてね。量は白菜半分に対し水菜１把がこの調味料の目安。出来るだけ大きいアルミ鍋がやり易い。