春の陽射しになってきた。光の色が乳白がかった薄いマットグリーンのような。小学校の頃、木造校舎の中庭で見つけた。午前中のほんの短い間の光のゆらめきは、まったりした暖かさだ。百葉箱の隣に造られた花壇にもゆらめきは落ちてきた。もう、いいな。

冷蔵庫の中が何となく雑然としてきた。週末で食材は減ってきているのにナンダ？この乱雑さは…。で、大きな鍋にゴボウのささがき、ネギのななめ切り、ブナシメジ、マイタケの残り、糸こんにゃく、ホタテ貝柱の冷凍、鶏の手羽の冷凍、キャベツ、水菜の残り、…と目に付いたものを全部ぶち込んでごま油で炒め、日本酒とウエイパーと醤油で煮た。美味い！こんなんでいいんです。料理とはそんなもの。あれこれ考えるよりも余程味がまとまっています。ただ、まる二日は食べ続けなきゃ無くならんなー。

定年を迎えられた御夫婦が海外旅行へよく行かれるのはテレビなどで知っていた。そんな余裕のある人たちは多くはないだろうと思っていたけれど…。なになに結構みえるんです。ウチのお客さんでも「今度エジプトに行く」とか「インドへ行ってきた」や「中国の西安へ」とか、およそ年寄りにはキツイだろうと思われるところが人気なのだそうだ。年寄りはグアムか、せいぜいハワイなんてのは通用しない。アクティブなのだ。でも食べ物には注意が必要らしい。一度　中（あた）ると快復が遅いからだ。それでも夫婦そろって行かれる境遇は羨ましい限りなのだ。

世の中、分らなければＯＫという奴がこんなにも多かったのか？悪いこととは知りつつもっていう奴が発覚するたびに、確信犯をそんなに早く許しちゃっていいの？と思う。でも、社会的事件もそうだけど身の回りのことでも、知らなきゃ良かったってことは一杯あるしね。人間は罪深い生き物なんだなーってオヤジになってあらためて思う今日この頃です。

先日、休みの日まる１日を使って「おでん」と「カレー」を作った。午前中の時間をほぼ、すじ肉２キロの処理と下茹でに費やし午後の時間で、すじ肉カレーとすじ肉のおでんを作った。カレーのほうは後日語るとして、おでんのほうだ。友人が自分で作った無農薬の大根１本を３cm厚に輪切り。米のとぎ汁で下茹で。出汁はかつおと昆布で２リットル。下茹でして臭みを取ったすじ肉５００gとあご（飛魚）の焼きちくわ２本。醤油、本みりん、藻塩少々。ぐつぐつ。で夜に完成！一晩休ませ翌朝火入れ。ひとにたちさせ昼ごろ再び火入れ。夜食べようと思ったら、なにやら汁が茶色ぽい。嫌な予感。嫁に「食べた？」と聞いたら「旨かったよ」って。お前が火付けたんかい！？こ・こ・焦がしやがって！失意のまま汁をすべて捨て新しい出し汁で軽く煮てみた。うまい！いけるんでないかい？これはまさしく瓢箪から・・・？