大学時代の友人が心筋梗塞で亡くなって２年が経った。今日が命日である。以前彼と連絡を取り合っていたＰＣにメールを入れた。奥様宛にである。宛先不明で戻ってきた。１年ほど前に引っ越されたのを聞いたので不安はあった。ご冥福の言葉を云いたかった。彼とは卒業してからも結婚してからも連絡を取り合っていた。彼が亡くなる１年前には、ボクは彼を訪ね天橋立まで行っている。とても病気なんぞで死ぬようなタイプではなく連絡があった時には耳を疑った。健康への過信は病院へ行くのを遠ざける。時間の経過は確実にストレスを蓄積し身体を痛めつける。学生時代、彼の下宿で初夏の景色を見ていた。陽の光で変わる木々の緑を見ていた。あの頃ボク等は…こんな風に終わるとは思ってもみなかった。

鬱かもしれない。はたして本当に鬱病の人が自分自身で分るかは疑問のところだが…。どっぷり落ち込んでいる。何もやる気がしない（美味いものは食べたいのだが）。顔がやつれてきた（体重は増えてる！）。高血圧だし、借金はあるし、娘は言うことを聞かない。欝の原因には事欠かない。介護中の母親がいる。実家は草まるけになった。親父の墓石がまだ出来てこない。自動車税がきた。まったく良いことはひとつもない。ロトは当たらない。ミニロトも当たらない。トトはやり方が分らない。マッタク、食べて出して寝る人生に何の意味があるのだろう。お釈迦様が悟った「空」とは何もないことではないらしいのだが、何かあることでもないらしい。悟りとは、無いことが無いと云うことをさも何かあるように云ってるだけなのか。頭が痛くなってきた。鬱かもしれない。

今日、多治見の最高気温が３２・６℃だったらしい。名古屋で３１・５℃。まだ５月前半だというのに…。小学生の時（４０年も前だが）ある年の夏休みの最高気温が３３℃だった記憶がある。おかしいよな、地球。

その日は、今日のように穏やかな五月晴れの日だった。開店の朝にあわただしく祝い花が並べられ、その前で記念の写真を撮った。「ゴールデンウィークに開店してもお客は来んぞ。」と云うありがたい御忠告を聞き流し１９８５年５月４日にペニーレインは始まった。忠告に反してお客さんは多数みえられた。平成に入りセット面を増やすため改装した。１年後に税務署が入った。スタッフも増え平成９年に建て替えを始めた。建て替えの間、近くのテナントに入って８ヶ月営業した。平成１０年１月５日リニューアルしたペニーレインが始まった。LOHAS（ロハス）なんて言葉がまだないとき、床下に６００kgの備長炭を敷き、壁を春日井産の土壁にした。使う水を浄水しパイウォターにした。健康と環境を意識して１０年目に入った。お客さんが気づいてくれなくてもコレは自分の信念でやっていることだからと自分にもスタッフにも言い聞かせた。この地で２３年目を迎えた今、これからもこうであろうとする自分がいる。

朝日新聞の社説２１を読んだ。憲法成立６０年を迎え地球貢献国家を目指すと言うのが朝日新聞社説の骨子らしい。いいけど・・・。でも確実に日本人は馬鹿になっている。良い意味でのナショナリズムを持っている６０歳代以下がはたして何％いるか？インチキしてでも良い所に住み、美味い物を食べ、快楽に耽る。そんな日本人達がはたして貢献などという他人のためのことに力を注ぐだろうか？弱者を狙った確信犯が増え続けている今、とてもじゃないが地球貢献国家などと言う大それた御旗を日本が掲げることは、申し訳ないけどボクは恥ずかしい。グローバルな視野に立って物事を考えなきゃイカンと言われる皆さん、あなたの家族の誰かは今の生活に幸福とは感じていないでしょうなー。